運命に出会いました!〜年下令嬢は魔術師様を熱愛中〜



残念ながらグラナティス様は魔術師塔で暮らしているらしく会えなかったけれど、その代わりご家族にこれでもかとわたしがかの人のどこに惹かれたのかどれだけ好きなのかを語ることができたのでよかった。本人にも伝えたいし伝えるのは確定だけれど、ご家族がいるところだと気恥ずかしいかなと思うので。


ちなみにわたしはこれっぽっちも気恥ずかしいとも思わないしなんだったら王都のど真ん中で愛を叫んでも構わない。そう兄にこぼしたら「やめてやれ。いややめてあげて下さい」と言われた。何故兄に言われないといけないのか納得できない。


そうして現在、できる範囲での外堀を埋めて両家の許可を捥ぎ取り、魔術師塔に通い詰めている。



「今日のお昼はわたしも手伝いましたの。とは言え簡単なサンドイッチですけれど」


「それは…ありがとう。怪我はしていないかい?」


「大丈夫ですわ!」



怪我の心配してくれるなんてやっぱり優しい!好き!「サンドイッチなんて具挟むだけじゃん」などと抜かしやがったお兄様とは雲泥の差だわ!




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