君と見た夢のような世界、それは切ないくらいに澄んで美しく



 佐穂さんは笑顔で「料理、すごく美味しいよ」と言った。
 それを聞いて「楽しみだな」と言い、笑顔になった。


「はい、これ。
 五人分あるんだよ」


 佐穂さんはそう言ってタブレットのようなものを持ってきてくれた。

 佐穂さんに「ありがとう」と言ってそれを受け取った。


 タブレットが五人分あるなんて親切だな。
 そう思いながらタッチパネルを操作した。

 料理の画像を見ていると。
 それらの種類がものすごく豊富にあることを知り驚いている。
 そう思いながら料理の画像を目で追う。

 和食も洋食も中華もある。

 文字だけではなく全て写真で表示されているから、すごくわかりやすい。


「南瀬さんは何を食べるか決まった?」


 いろいろな種類があり過ぎて迷っていると佐穂さんがそう訊いた。


「いろいろ種類があって迷ってる」


 そう言うと。


「そうだよね。
 私も迷ってる」


 佐穂さんもそう言った。


 そのとき私と佐穂さんはお互い笑顔になった。


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