目隠し、はずして
「で? 連絡は取り合ってるの?」

「ううん、昨日交換してから何もない」

新たにスナック菓子の袋を開ける。

真希ちゃんとは月に1回くらいこうして我が家で女子会を開いている。学生時代からの習慣だ。

「その後、別のチハルって女とホテルに行ったんでしょ? 堂々と千春の目の前で。弄ばれたんじゃない?」

「そうだよね……。なんかすごく遊び慣れてる感じだったもん」

「え、千春まさか……ヤマトって奴のこと好きになってないよね?」

真希ちゃんは鋭い。そしてわたしは嘘をつけない。

「わかんない……」

わたしが顔をテーブルに伏せると、真希ちゃんは「マジか」と呟いたっきり真顔でオレンジジュースを飲み干した。

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