目隠し、はずして
ペット、初仕事の日
「……で、ヤマトって男のペットになったの?」

ゴールデンウィーク2日目、初日に起きた衝撃的な出来事を真希ちゃんに洗いざらい打ち明けた。

真希ちゃんの大きな瞳が軽蔑の色に変わっていくのを感じる。

「千春、何考えてんの……?」

「わたしだってもうよくわからないよ!
だけどあそこで助けてもらえなかったら今頃年齢詐称男と婚約してたかもしれないし……」

やけになってポテトチップスを無理やり口に放り込む。のり塩はいつ食べたってうまい。

「あーあー、ボロボロこぼして…まぁあたしの部屋じゃないからいいけど」

真希ちゃんは肩をすくめて、「ま、千春の人生なんだから好きにやってみればいいじゃん」と続けた。
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