双子で妹の私
お姉ちゃん、

ソッ
お姉ちゃんの手に触れてみたら、いつみたいな暖かい手ではなかった。
そして今日の朝みたいな笑顔も無かった。


どうして、どうしてどうしてどうして!

「お姉ちゃん!う、うわぁ〜〜ん!お姉ちゃ〜〜ん!どうしてよ〜〜!あぁ〜〜!」

私はすごく泣いた。もう涙が枯れるかぐらいのように。
いや、もう涙なんかもう出ない。
感情もほとんどない。あるのは、死にたいとしかない。

でも、ずっと継がれてきた西園寺財閥もあるから頑張るしかない。
お姉ちゃんも頑張ってきたから。

それから、私は西園寺財閥の社長になるように手続きをした。でも、私は姿を現さない。
ニュースでも少しは出ているがほとんど出ていない。それはお姉ちゃんが死んだ事で持ちきりだからだ。

悲しい。すごく悲しい。

私達の家は、西園寺財閥社長の専用の部屋があるから私もそこを使う。
でも、個人の部屋はちゃんとある。
まぁ、西園寺財閥社長の専用の部屋は本家にある。西園寺財閥は仕事の時とかに本家に行っているが、お姉ちゃんは私の事を考えてか、友達とかを連れてくる時は本家に行っている。まぁ本家にも、個人の部屋は、あるからいいんだけど。もちろん私の個人の部屋だってある。

私は今日からほとんど本家に居ることにした。私とお姉ちゃんはマンションに2人で住んでいた。でも、そこに行くと悲しくなるから本家に居る事にした。

まぁ、本家もまぁお姉ちゃんの部屋が、あるし悲しくなったりするかもだけど、マンションよりはましだ。

そうして私は今日から本家に居る事にした。マンションは解約はしていない。お姉ちゃんとの、思い出がいっぱいある所だから。


奈瑠end
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