何それ美味しいの？

『俺コーヒー飲めないんだから、カフェ入るわけないじゃん。とりあえずバーガーかおにぎりかな』

案内板の前に立ち止まり、飲食店を探す。

「じゃあ、おにぎりで」

カフェなら飲み物だけでも気まずくならないのにと思いつつ、まだ軽そうなおにぎりを選ぶ。



『いらっしゃいませー』

店員さんの元気な声を聞き、メニューを注文する。

「とりからマヨとお味噌汁をお願いします。」

いつの間にか亮太はすでに会計まで済ませている。
私も自分の分の会計を済ませ、亮太の隣でおにぎりを頬張ることにする。

「ん、おいし」

『こっちも美味しいよ』

亮太も満足そうにおにぎりを食べている。
3つもおにぎりを食べたところで、亮太のお腹も満たされたようで今度こそ出発ロビーへ向かう。

出発ロビーでは事前に買ったガイドブックを読みながらどのようにまわろうか話し合っているとあっという間に搭乗の案内放送が流れた。

久しぶりの温泉にワクワクが止まらない。