線香花火


彼女はいつも通りに答えてくれた。


ほんと何処までが可能なのか分からないよ。


そういうところがズルい。


思わず僕まで泣きそうになった。


「じゃあ、せーので付けよう」


「いいよ。私が勝つんだからね」


「「せーの!!」」


二人で言うと線香花火に火が付いた。


こんなの現実じゃありえない非科学的なことなのに。


何のためらいもなくやってしまう彼女。


いっつも彼女はなんのためらいもなく僕の心に、日常に入り込んできた。


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