線香花火


「無理だよ……。笑ったら琉生消えちゃうかもしれない…ッ」


やっぱり気づいてたんだね。


僕のこの姿がいつか消えちゃうってこと。


昔から彼女はそういうところは鋭かったもんね。


「かなちゃん、見て」


僕はそっと彼女の方に線香花火を見せた。


いつの間にか線香花火は最後まで燃え尽きてた。


「初めて、最後まで残ったよ」


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