クレオ*̣̩エシス
ιστορία*.0
太陽が西へ傾き始めた頃、
穏やかな風が、一際大きく吹いて、
木の葉のざわめきと共に、
少女の白銀を攫う。
少年は一瞬、全ての音が消える、
その少女しか見えなくなる。
瞳を大きく開き、少女を凝視した少年は、呟いた。
「──────────天使だ」
これがこの少年、紅深夜と、少女、美冷羽月の出会いだった
穏やかな風が、一際大きく吹いて、
木の葉のざわめきと共に、
少女の白銀を攫う。
少年は一瞬、全ての音が消える、
その少女しか見えなくなる。
瞳を大きく開き、少女を凝視した少年は、呟いた。
「──────────天使だ」
これがこの少年、紅深夜と、少女、美冷羽月の出会いだった