【受賞・書籍化予定】鬼騎士団長様がキュートな乙女系カフェに毎朝コーヒーを飲みに来ます。……平凡な私を溺愛しているからって、本気ですか?

それはお揃い



「あれだけの証拠、どうやって集めたのですか?」

 会場を出ても離されない手を、幸せに思いながら、私は身長差のある騎士団長様を見上げた。
 見下ろしてくる瞳の色は、あいかわらず美しくて、ドキリとしてしまう。

 何度見ても、騎士団長様はカッコよすぎて、見慣れることが出来ない。

「……俺たち三人の手にかかれば、容易だろう」
「三人の……」

 もちろん、二人はすぐに思い当たる。
 騎士団長様とオーナーだ。
 けれど、もう一人は……。
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