君と付き合うまであと365日
「んなこと言われても、俺、人のこと好きになったことないし。好きとかわかんねぇよ」


「あっらー、あっきーってば、初恋もまだな初心な子だったの?」


「初恋はレモンの味がするらしいよ!」


「芽依ちゃんもまだなのか…。二人とも初心だなあ。そんな二人に先輩が恋愛を教えてあげましょう。いい?恋っていうのはね、気づいたら落ちてるものなんだよ」



ビシッと人差し指を立てた尚人先輩が満面の笑みでそんなことを言ってきたが、いまいちピンと来なかった。



「恋愛とかいいんで、早く本棚整理の続きして帰りたいっす」


「ああ、そうだったね。…って、あ!やっばい、僕今日中の宿題出してなかった…って、もう五時!?やばい、締め切られちゃう!ごめん、悪いんだけど二人とも続きしててー!」



尚人先輩は慌てたように走っていってしまい、私と秋元くんで本棚整理の続きを黙々としていく。


それにしても、秋元くんも初恋まだなんだな…。


いつも周りの友達は恋をしている人たちばかりで、私と同じで初恋のまだな秋元くんに少し親近感が湧く。
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