朝の光をあなたと感じて
「コースを頼んであるけど、アレルギーや苦手な食べ物ある?」

「いえ、ないです」

「そう、良かった」

彼の微笑みにつられて、私も顔を緩めた。

慣れない場所での食事は落ち着かないけれど、楽しい時間を過ごしたい。

純也さんは車で来ているからとミネラルウォーターを頼んだ。私は好きな物を頼んでもいいと言われたが、彼と同じ物にした。

前菜から上品が味で、とても美味しくて、私は口に入れるたびに感動した。

「どれも美味しかったです。このチーズケーキも最高です」

「喜んでもらえて、良かった」

純也さんはコーヒーを飲みながら、目を細めた。

私もコーヒーを飲もうとしたとき、「凛花?」と女性の声で呼ばれる。

声がした方を向くと、そこには五歳上の姉と姉の旦那さんがいた。

「お姉ちゃん!」

まさか姉夫婦に遭遇するとは、思ってもいなかった。

それは姉の方も同じだったみたいだ。

「こんなところで会うなんて、ビックリだねー。そちらの方……」

「えっ、副社長じゃないですか!」
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