朝の光をあなたと感じて
この声……今朝聞いたばかりの声によく似ている。

まさか?

「あ!」

「やっぱり、凛花だ。朝と雰囲気が違うから別人かと……あー、そうか。メイクしてるんだね?」

近付いてくる彼を見て、私はただ目を丸くしていた。

彼は見たいと思っていたスーツ姿だった。ネクタイは緩められているけれど、予想以上にかっこいい。

見惚れていると「凛花?」とまた呼ばれた。

「あ、はい! あ、こんばんは! お疲れさまです!」

挙動不審に勢いよく頭を下げた私は、突然会えたことにかなり混乱していた。

彼が楽しそうに「クックッ」と笑う。

「どうしたの? 緊張してるみたいだけど」

「朝と違うそのスーツ姿に、ほんと大人なんだなと思いまして……って、言ってることおかしいですよね」

自分が何を話したいのか、わからなくなった。少し酔っているせいもあるのだろう。

さっきから心臓が波打っている。彼を真っ直ぐ見られなくて、視線を地面に落とした。

「おかしくないよ。かわいい」

耳を疑うような言葉が届く。

かわいい?

今、確かにかわいいと言ったよね?
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