俺はずっと片想いを続けるだけ*2nd
「結局はさー、愛されて幸せで、
 ようございましたー」

③は既に酔っていました。
②は①の肩を揉んでいらっしゃいました。

私の結婚式から1ヶ月以上が過ぎていましたが、
①がご領地に戻られることはなく、
3人娘は、夜な夜な飲んで、ぐだぐだされているみたいです。

リーヴァイスは女系なので、お父様やお義兄様のお声は小さいのです。

「披露宴の時に、私は気付いていたよ
 あの旦那様はグレイスにベタ惚れだってね」

①こと、大叔母様が嬉しい事をお聞かせくださいます。
お年寄りの話は長い等と、無礼な事は今夜は思わず。

大叔母様の例の『何でも欲しがる義妹』のお話
をねだってみてもいいかもしれないと、思いました。

「それよりあんた、ちょっと太った?」

お姉様は本当に遠慮のない人です。
自称サバサバ系って、大人になっていないのですわ!

自分でも気にしている事をズバリ指摘されて、
気分を害した私でした。

(そうよ、どうして今日も私の部屋で酒盛りするの?
いつもは①の客室だって、聞いたのに)
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