イケオジ紳士は年の離れた彼女を一途に愛し抜く
「一緒に来た仲間とはぐれて連絡を取ろうとしていたら、水瀬に気づいたんだ」

「そうなんだ」

彼がひとりでいた理由に納得してうなずく。

「水瀬は友だちと?」

堀内君の視線が、私の隣にいるひまりに移動する。

「ううん。この子は友だちじゃなくて妹なの」

「そういえば年の離れた妹がいるって言ってたな」

「うん」

彼がウチの事情に詳しいのは、文化祭の実行委員に選ばれたのがきっかけで親しくなったから。

遅くまで学校に残って準備に追われた懐かしい日々を思い返していると、堀内君が私との距離を一歩縮めた。

「あのさ、水瀬って彼氏いるの?」

「えっ?」

「俺、水瀬のことずっとかわいいと思っていたんだ。彼氏がいないなら付き合ってほしい」

唐突な告白を聞いて息を呑む。

同じ年の堀内君と付き合えば年の差に悩まなくていいし、お互いの立場を気にせずに済む。でも、私が好きなのは宗ちゃんだけ。結婚できなくても、彼を思う気持ちはいつまでも変わらないと断言できる。

高校を卒業してからも私を忘れずにいてくれてうれしいけれど、堀内君とは付き合えない。

自分の気持ちをきちんと伝えて謝ろうとしたそのとき、宗ちゃんが私と堀内君の間に割り入った。
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