冥府の女神のヤンデレ愛・妄想爆裂・古代メソポタミア神話

ネルガル神のやらかし

<ネルガル神のやらかし>
ナムタルは、冥界と天界を行き来できる、
数少ない高位の冥界の使者です。

「私はナムタルです。
冥界のエレシュキガル様の使いです」
そう言うと、多くの神々はさっと退きます。

天界の神々は、冥界には、
みな一目置くのです。

ナムタルは、アヌ神の指示のもと、いろいろな御馳走を箱に詰めていきます。
ナムタルの手が止まりました。

生クリームでデコレーションされたケーキ、
果物がモリモリで上に乗っかったタルト、柔らかなプリン。

「これは自分が慎重に運ばないと、崩れますよね」

ナムタルは、スィーツ以外の御馳走は、
自分の従者に運ばせるように手配しました。

「アヌ神様、それでは、冥界に戻ります。」

「エレシュキガルに、欲しいものがあれば、
届けるからと伝えて欲しい」

パパ・アヌ神は微笑んで、
ナムタルに言いました。

ナムタルはケーキの箱を大切に抱え、軽く礼をして、アヌ神の部屋を出ました。

いいパパさんだな・・

速く冥界に戻って、
エレシュキガル様に、喜んでいただかなくては・・
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