執着男子の一途で甘すぎる溺愛は、 止められません!
宇野さんは席を勢いよく立ち、やや興奮気味に。
「桜木蒼くんがいいと思います!」
あおちゃん!!
確かにあおちゃんならしっかりしてるからクラス委員でもいいとは思うけど…。
私はチラッと左隣のあおちゃんを見た。
なんとも言えないような表情…。
あおちゃんがクラス委員やるのは難しそうだな。
部活やるだろうし…。
「俺は…」
あおちゃんは少し困ったような表情をしている。
…あおちゃんがサッカー好きなのは小さい頃から知っている。
ずっと見てきたから。
だから……。
「私が立候補してもいいですか?」
私はスっと手を挙げて言った。
私の言葉にあおちゃんは目を見開いた。
クラスメイトは頷いて、拍手をしてくれた。
「じゃあクラス委員は天川千結で決まりだ」
その後は副委員長や書記、各委員会などを決めた。
それは思いのほかすんなりと決まったのでよかった。
そしてその日は解散となった。
「じゃあ、あおちゃん!私は帰るから、また明日ね!」
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