執着男子の一途で甘すぎる溺愛は、 止められません!
私はそう言って教室を出ようとした。
するとあおちゃんは……。
「一緒に帰らないの?」
そう言ったあおちゃんに私は固まった。
一緒に…帰る?
「で、でもサッカー部…見に行くんじゃないの?」
私は困惑しながらもそう返した。
あおちゃんははぁ…っとため息を吐いた。
え、私何かやった?
私は少し身構える。
「見に行くけどそんな時間はかからないから一緒に帰ろ」
「……うん、わかった…」
私はコクっと頷いた。
そして私とあおちゃんは教室を出た。
その教室で私とあおちゃんの話をしていたなんて知る由もなかった。
「天川様、めちゃくちゃ可愛い…っ」
「桜木様と天川様ってどういう関係?」
「同じクラスになれてよかった……っ!!」
クラスメイトは皆、幸せを噛み締めていた。
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