執着男子の一途で甘すぎる溺愛は、 止められません!
「君は……」
「え?」
私の顔を見て何か見覚えがあったのか目を見開いた驚いた顔をした男の子。
男の子って言っても先輩なんだよね、たぶん。
私は先輩に会うのはたぶんこれが初めてだからよくわからないな……。
「凪颯、予算の件なんだが…」
と先輩の後ろから来たのは今日の朝知り合った生徒会長の結斗さんだった。
「あ、結斗さん!こんにちは!」
私はニコッと笑って声をかけた。
結斗さんも笑って挨拶してくれた。
「あぁ、千結」
結斗さんの隣にいたえっと凪颯先輩かな?
凪颯先輩は結斗さんを見てとても驚いているみたいだった。
どうしてだろう、笑っただけなのに?
私の頭の中にはハテナマークだらけだった。
「えっと…」
私はチラッと結斗さんの隣の方を見た。
なんて挨拶しようかなと考えていた。
結斗さんの知り合いってことは生徒会関係の方なのかな?
うーん……。
私が悩んでいると、凪颯先輩から口を開いた。
「挨拶が遅れましたが私は副会長の千野凪颯です。よろしくお願いします」
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