一期一会。−1−
「迎えに行く。

 そこの路地から動くなよ。」

『え、いーの?』

「あぁ。

 そのかわり、じっとしてろよ?」

プツッと切れた電話を片手に私は、
心の中で『ありがとー!』と感謝を
叫んだ。

流石紳士!そういうところ大好き!

…でも、じっとしてろよ、か…。

ソウ君ってば、私がこんなところで迷子に
なるとでも思ってんの?

子供扱いにもほどがある、とちょっとスネ
ながら路地裏を出た。

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