高校生だけど、美術の先生を好きになりました。
私は美術部の顧問になり、その生徒は部員になった。
私を見る優しい瞳が愛おしいと思いながらも、特別扱いなんてしないでちゃんと先生をしている。
なのに、その生徒が緊張しまくってガチガチになりながら、顔を真っ赤にしてこう言った。
「先生、付き合ってよ」
掠れた声や潤んだ瞳が冗談や罰ゲームでないと物語っている。
この時、尾賀先生が私の気持ちを受け入れてくれなかった気持ちを理解した。
未来のある子供の一時の気の迷いにしか思えないからだ。この時は真剣だったとしても、高校を卒業したらこんな歳の差がある教師のことなんて邪魔になってしまうだろう。
たとえ私がこの生徒のことを好きだとしても、やっぱり未成年の子供に手を出すのは駄目だ。
「鳴瀬君は、上から女の子が落ちてきたらちゃんと避けてね」
私が今言えることはこんなところだ。


