恋の痛み止め
私は昔から、本当の私を見られず、決めつけられ、自分の能力をけなされる事が大嫌いだった。
母親が私の考えを無視し自分の思いつきに身を任せ私の能力をけなす…どれだけ悔しかったことか。
恋愛だってそう。どれだけ相手に尽くしても、どうしたって相手は私の想いも努力も勇気だって道端の石のころのように蹴り飛ばす。それが恋をすることだってわかっていても私は後悔と悲しみの渦に巻き込まれてしまう。もう、こんな思いしたくない。私は恋をすることを許されない人間なんだと──────私はもう二度と恋などしないと心に誓った。
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