最愛のプリンセス


ビンゴ!!やっぱり聞いてきた。



「青髪の人?...たしか、あっちの緑川公園の中へ入っていくの見ました。」



青髪くんが隠れてる逆方向を指して不良さん達に言った。



?「あっちの方か。おい、お前らあっちだー!」



そう言い、嘘を信じて、向こうへ走っていった。



私は不良さんたちが完全に見えなくなったのを確認して、青髪くんの元へ帰った。



「あの人たちもうあっち行ったよ。ところで青髪くん本当に大丈夫?」

「あ、ああ。大丈夫だ。」

「ほんとに?ちょっと腕見せて。怪我してるでしょ。」



青髪くんの腕をつかみ、袖をまくった。



「あ、やっぱり怪我してる。ちょっと痛いかもだけど、我慢してね。」



さっき買った水を患部にかけて、きれいにする。



「おい、」

「大丈夫。この水さっき買ったばっかりで口付けてないから。」

「おい、」

「大丈夫だって。だから、動かないで」

「いや、そうじゃなくて、やめろって。」

「動かないで、早く手当てしなきゃバイ菌が入っちゃうよ。」

「おい!やめろって言ってるだろ」

「...」
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