俺はずっと片想いを続けるだけ**おまけ

中編①

約1ヶ月の休校を終えて学園に戻ってきた俺を
待っていたのは、グレイス・リーヴァイスの結婚&退学のバッドニュースだった。 
寝てる時なら、ナイトメア? イエス!


そんな話をグレイスから俺は聞いてないぞ、
どーゆーこと?


グレイスの仲良しを捕まえて詳細を聞く。


「お式に呼んでいただいたの。
 お相手は、クレイヴン先輩のお兄様で、王太子殿下のご側近。
 凄くキラキラで素敵だったわぁ~」

ち、ちょっと待て。
そいつはあの国外逃亡を一緒にした奴だろう?


「あんた何年前の話してんのよ、
 そんなの時効よ、時効!」

「俺ら、まだ16だぞ!
 相手はいくつなんだよ?」


内心の衝撃を隠して、平静を装って軽めに聞く。
2年上のクールビューティー先輩の兄貴なら、
結構年食ってるだろ。
王太子の同級生って、話だし。
王太子って、今いくつだ?


「えーと、確か7つ上かなぁ……
 23って、言ってたような?
 大人だよねー、うらやま!」
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