俺はずっと片想いを続けるだけ**おまけ
真っ赤になって泣きながら、
ひょろ夫(男爵だった) が繰り出す猫パンチ。

パンチ自体は大したことなかったのに、身体を
ひねった俺は石畳に倒れた。
情けないけど、それで右肩のとこ折ってしまったんだ。

女はねー、倒れた俺なんかもう見てなくて、旦那にすがってた。
これは俺の躱し方が悪くて倒れて、肩をやっちゃっただけで、
あんたの旦那の猫パンチに倒れたわけじゃないんだよと、余計なことは言わない。

俺のお陰で2人の愛が再燃したんなら、そりゃ
良かったね、だ。


後からわかったことだけど、女と姉貴は同級生だったけど知り合いなんかじゃなかった。
街で俺を見かけて見初めたらしいよ、イケメンだからな。


結局、親父が金を払って事を納めた。

怪我したこっちが金を払う、って俺的にはちょっと納得出来てないけど。

親父的には
『こっちがきちんと対応したんだから、ヘンな気を起こしたら、ぶっ潰す』なんだって。


まーなー、これであいつらがうまく行って、女も大人しくなったらいいけどなー、
まさか毎回こんなことして夫婦共に
『寝取られプレイ』とかじゃないよな、NTR?

それこそ、青少年の心と身体をもてあそびやがってだよ。
俺は成人してないんだから出るとこ出てやるさ笑


それで俺は決めたんだ。
もういい加減、遊ぶのはやめだ!

そろそろ、グレイス・リーヴァイスに本腰を入れて口説く、ってね。


ひょろ夫男爵が俺に見せた根性が俺を変えた。
学園に戻ったら、ガンガングイグイ行くぜ!

待ってろ!グレイス!
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