おかしな婚約破棄の結末は‥⁉︎
一緒に乗っていた王子様が先に降りて私に手を伸ばします。

思わず感動してしまいました。
これが噂のエスコートです。

手を掴むと、ずっと同じ体勢で足が痺れていたのか、履き慣れないヒールのせいなのか、足首がグキッとなりました。
私は寄り掛かるようにして髪の長い王子様に抱きつきました。


「危ない‥っ、大丈夫?」

「は、はい」

「‥無事で良かった」

「ありがとう、ございます」


どうやら王子様は感極まった様子で私の肩を掴みます。


「っ、本当は君に送るだけのつもりだったが、直ぐにでも挨拶をしたい‥!すまないが説明をしてもらってもいいか?」

「それは‥」

「気が早いかもしれないが、もうこれ以上は待てないんだ」


何が待てないのかと聞こうとした時でした。
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