おかしな婚約破棄の結末は‥⁉︎
「ガレット様は、とても元気ですね」
「ガレット様といると、新鮮で楽しいです」

その言葉に僕は有頂天だった。
そんなキャンディの楽しそうな様子も幼い頃だけだった。

毎月の顔合わせの際もどこか冷めている様子だった。
キャンディは僕といる時はいつも上の空だった。
珍しくプレゼントを持って行ってもキャンディは「‥ありがとうございます」と静かに言っただけだった。

キャンディは以前のように僕の前で笑わなくなっていった。

僕ばかりがキャンディのことを好きなような気がして不安だった。

学園に通い始めると、キャンディに色々と任せて友達と遊ぶことも増えた。
キャンディは幼い頃は何も言わずに言うことを聞いていたのに、次第に口煩くなっていった。

「王太子の自覚を」
「‥このままではいけません」

まるで父上や母上のような口振りにうんざりしていた。


そんな時に出会ったのが地味なキャンディとは違い、華やかで性格も愛らしいマドレーヌ・ストロベリーだった。

マドレーヌが話しかけてきた時、初めはただ"面白い"と思っていただけだったが、自由奔放な姿と明るい笑顔に心を惹かれていった。
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