おかしな婚約破棄の結末は‥⁉︎
きっと緊張しているのだろう。
それか喜びを噛み締めているに違いない。
王太子である自分に選ばれるということは素晴らしいことなのだから。

キャンディが居なくなったとしても何も変わらない。
そう思っていたのに‥。





「ガレット殿下、この書類に目を通して下さい」
「これは昨日までの提出期限ですよ!?」
「これが明日のパーティーの出席者リストです。必ず記憶して下さい。間違えてはなりませんよ?」


目の前に積み上げられた山のような書類と仕事。
何事かと問うと、今までキャンディが俺の代わりに処理していたものだと聞いて驚いた。


「何を言っているんだ?こんなこと無理に決まっている!!」

「何を仰っているのですか?全て貴方がやるべき仕事ですよ」

「は‥?」

「今まではキャンディ様が受け取ってくれていました。」

「キャンディ様が居なくなったのですから、殿下が全て処理して下さい」

「ぼ、僕は王太子だぞ!?」

「そうですね。これが"王太子"が本来やるべき仕事です。今までがおかしかったのです」

「何を‥」

「ちなみに国王様と王妃様からのご命令ですから‥明日までには必ず完璧に仕上げて下さいね」
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