おかしな婚約破棄の結末は‥⁉︎

目を閉じて、まるで何かを読み取っているような‥。


『キャンディ、諦めてはダメだよ』

「え‥?」

『僕に任せて』


それからマカロンは私の為にと、現状を変えられるように力を貸してくれました。
ですが、生まれも立場も染み付いた癖もなかなかに拭い去ることは出来ませんでした。
私はマカロンに"もう大丈夫だから"と御礼を言いました。

ガレット殿下との婚約は幼い頃から決まっている"運命"なのです。
それを変えることなど私には出来ませんでした。

そんな"運命"に抗う気力は、もう残っていませんでした。

私の自由は"私が私でなくなること" "この世界からいなくなること"そうでなければ手に入ることは出来ないでしょう。


卒業パーティーを控え、私は目の回るような忙しさに気疲れしておりました。
山積みの仕事は次から次へと舞い込みます。

そんな時、フィナンシェ殿下に仕事を手伝って頂くことがありました。
彼はガレット殿下と何もかもが違います。
大国の王子ですが、驕らず平等で誰にでも手を差し伸べるとても優しい方です。
私の憧れている方でもあります。
フィナンシェ殿下に嫁げる方は本当に幸せでしょう。
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