おかしな婚約破棄の結末は‥⁉︎
暫く待っていると警察がやって来ました。
小麦さんが倒れている男を指差して、事情を説明しています。
私も男の人との会話の内容などを聞かれました。


「大丈夫か、薄荷」

「‥‥大丈夫、です」


私は先程の出来事を思い出しては身震いしていました。

以前は誰かが常に側にいたので、危ないことはおこりませんでしたが、今は誰も私を守ってはくれません。
自分の身は自分で守らなければならないのです。

今回はたまたま小麦さんが助けてくれましたが、小麦さんが居なければどうなっていたのでしょう。

ピカピカと光る赤いライトを見送りながら、ガクリと体の力が抜けて倒れ込みそうになったところを小麦さんが支えてくれました。


「おい、大丈夫か?」

「すみません、力が抜けてしまって‥」


小麦さんはため息を付くと、私を抱え上げてくれました。


「きゃっ‥!」

「なんだよ、その声は‥‥ったく、調子狂うな」


小麦さんはしがみつく私に言いました。
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