こっちおいで
そんなに髪が白いのは
強い薬の影響……?
「こんなこと言っても信じられないと思うけど」
わたしは、落ち着いた口調で男の子に伝え始める。
「突然、都会に、怪物が現れたんだって」
「……カイブツ?」
「うん。その怪物は、無差別に人を襲うの。だから、この町でも……その怪物を警戒してて。それで学校が休みになったし」
あんまり怖がるようなこと言わない方がいいかな。
でも、言わなきゃ病院に戻らなさそう。
「とにかく、ここにいたら、危ないと思う」
「やっと自由になれたんだ」
「え?」
「もうしばられたくない」