【プロット】悪役令嬢は夢の調香師になって破滅回避します！〜何故か第二王子に婚約を申し込まれました〜

【三話】

まずはこの世界に香水があるか侍女に聞いてみると、まだ存在しないらしい。貴族たちは、アロマ石鹸で体を洗ったり、香りの強い生花を身に着けることで着飾っていると、侍女がアンネリーゼに怯えながら教えてくれた。
カントリーハウスでアンネリーゼがどの使用人に話しかけても、我儘令嬢と知れ渡っているからか怯えられる。これは良くないと使用人に対して「意外といい奴かも？と思わせる作戦」を実践する。
まずは一人の侍女に宝石をあげるからアロマ石鹸の色んな種類買ってきてとお願いする。紅茶を入れてくれた侍女を褒めて、食事を作ったシェフにはお礼を伝える。怯えた侍女がアンネローゼの目の前で転んだ時も手を差し伸べた。
地道に善行を積んでいくと、最初は我儘令嬢がきたとアンネローゼに怯えていた使用人たちも、実物を見て意外と優しい令嬢なのかも？と思い直す。
早速買ってきてくれたアロマ石鹸を侍女と試していると、第二王子がアンネローゼに会いにくるために、公爵領へ向かっていると報告が入った。