(プロット)恋する死神は恋したくない!~モフモフたちと平和に暮らしたいだけなんです

冒頭部分プロット

【冒頭部分プロット】

★第一話
シュゼットは14歳の、エルミュイ皇国の第八皇女。
妖精のように愛らしく、品格・教養・思慮深さのすべてに優れた完璧皇女で、将来を期待されている。
ところが図書室で本の雪崩に巻き込まれた彼女は、この世界が前世の親友が好んでいた曰く付き乙女ゲーム「エターナルラブ/通称:エタ恋」だと気づく。
しかも自分は、結ばれた相手がことごとく死んでしまうため、プレーヤーから「恋する死神」と揶揄されるヒロインに転生してしまったらしい。
ハピエン主義のシュゼットは、死別エンドなんてもってのほか。というか、現実で結ばれた相手が死んでしまうなんて嫌すぎる! シュゼットはゲームのシナリオから早急に離脱――すなわち、皇位継承権を放棄して辺境に引っ込むことを決意する。

★第二話
攻略キャラと縁を切るなら、デビュタント前のいまがラストチャンス! 持ち前の聡明さ・皇女として14年間努力してきた経験を活かし、シュゼットは兄である皇帝・ネブラを説得する準備を整え、皇帝と謁見する。
「条件がひとつだけある。お前の騎士、セレスを連れていけ」
ネブラの言葉にシュゼットは頭を抱えた。
セレスは2年前から護衛騎士で、真面目な働きぶりで信頼している。
だが彼もゲームの攻略キャラなのだ。
「どうか護衛はセレス以外にしてください。セレスの将来を奪っては可哀想です」
「ご心配に及びません。私の剣は、あなただけに捧げるものです」
「ええ……?」
前世で飼っていた大型犬を思わせる曇りなき一途な眼差し!
無碍に出来ず、シュゼットはセレスの同行を渋々呑んだ。

★第三話
翌日、シュゼットはぽいと城を追い出される。
自ら地位を捨てた者に、皇女の扱いは不要。
そんな皇帝の意志を感じるが、シュゼットはめげない。
むしろ自由を噛みしめ、意気揚々と母方の祖父が治めるロズウェル辺境伯領に向かう。
「シュゼット様はこんな表情もされるのか」
セレスは驚くと同時に、ひとりの少女としての彼女をこれからは支えたいと密かに誓う。
さて。到着したシュゼットは祖父母に大歓迎される。
「私、聖獣さまのお世話係を拝命したく参りました」
祖父は驚き戸惑うが、シュゼットが森に足を運んだ途端、聖獣の王・白銀のフェンリルが現れ、祝福を示す。
感動した祖父は、シュゼットを施設で保護する聖獣の子供たちのお世話係に任命。
いよいよ始まる夢のもふもふライフ!
けれども同じ頃、第二の攻略キャラ、ジークが辺境伯領に向おうとしていた――。
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