『絶対言わないでください!』保健室で起きたヒミツ♡の話
「菊池さん、何か飲む?
ちょっと落ち着いたら話そっか」



「いらない」



まだ落ち着いてないのは
私かな?



「菊池さん
私のこと好きになってくれて
ありがとう」



「だからって…何もないですよね…」



何も…

菊池さんは私とどぉなりたいんだろう



「まず、私と菊池さんは
先生と生徒だし…
特別な感情は…」



「先生は大人だから
そーゆーふうに言えるけど

先生は仕事だから
そーゆーふうに私達を見てるかもしれないけど

私達生徒は
仕事でもないから割り切ることもできないし

毎日学校来て
勉強して部活して
恋愛も…

毎日本気でしてた

それって
先生たち大人からしたら
バカみたいなこと?

ちゃんと校則守って
テストでいい点とっていい大学いって

それが私達の仕事なのかな?

それだけだったら私
とっくに生徒っていう仕事辞めてたと思う

好きなボクシング頑張って…
励ましてくれる人がいて…
好きな人がいて…
その人が喜んでくれて…

だから
学校楽しかったのに…

先生たちは
仕事してるだけかもしれないけど
私達は…私達は仕事じゃないんで!

リアルに学生楽しんでるんで…
だから…だから…」



菊池さんの言葉を

メッセージを



涙なしでは聞けなかった



「ごめんね…菊池さん…
先生、泣いちゃった

情けない大人で、ごめんね

毎日淡々と仕事をこなしてる
つまらない大人でごめんね

私も菊池さんのこと、好きだよ
でも…」



でも…に続く言葉は


菊池さんのことだけ
特別な感情で見れないから…



またありきたりな言葉しか浮かばない



「ただ伝えたかったの…
私の気持ち

レンレンとどーなりたいとかじゃなくて
ちゃんと伝えたかっただけ

だから、レンレン…
レンレンも自分の気持ちに正直になってよ

レンレン、好きなんでしょ
天ヶ崎先輩のこと

好きな人の好きな人ぐらいわかるよ」



「え…」



「そんな顔しないでよ

天ヶ崎先輩の前で照れてるレンレン
いつもかわいいな…って見てた

私にはあんな顔
一生向けてくれないんだろうな…って…

天ヶ崎先輩が、羨ましかった

私も男だったらな…

でもレンレンは
私が男でも好きになってくれないだろうな

私、天ヶ崎先輩みたいに優しくないし…
天ヶ崎先輩、結構優しんだよ

私が男だったら
さっき掴まれるぐらいじゃ済まなかったと思う
たぶん殺されてた

あんな天ヶ崎先輩
初めて見たかも…
試合でも見たことない

私が男だったら
天ヶ崎先輩とリング上がったら絶対勝てないし
優勝できなかった

男じゃなくてよかったのかもね

レンレン
私が卒業したらデートしよ
一緒に温泉旅行とか行きたいな…」



そう言って微笑んだ彼女が

とってもかわいかった



「菊池さん…
ホントにありがと…

私のこと、好きになってくれて…

行こうね、温泉旅行
楽しみにしてるね」



「やった!
天ヶ崎先輩に自慢しよ
やっぱり、女でよかったー」
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