砂時計。

君と過ごした日々をふと思い出す。
勇気を出した4月。
GW、一緒にキャンプした5月。
部活帰り一つの傘に二人で入って帰路についた6月。
七夕まつりに、おそろいの柄の浴衣で行った7月。
伊豆の海で二人だけの旅行を楽しんだ8月。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
急に別れを告げられた9月。

君の愛情は大きく膨れた水風船だったのだろうか、それとも砂時計だったのだろうか。

それでもなくて、、わざと突き放したのか、、今となってはもう聞くことも出来ない。
君はつい数ヶ月前まで、僕にあの満開の花のような笑顔を見せてくれていたのに。
「なんでだよ…」
静かな部屋に、声が響く。
「○○さん、そろそろ…」
ナースさんの声に、僕は頷く。

僕はもう十分すぎるくらい君から愛をもらったから。
これからも、僕は君を愛し続ける。例え君に届かなくても。
『約束だよ?』
そう聞こえた気がした。
僕は彼女の動かない指に、自分の指をそっと絡めた。
< 1 / 1 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:1

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

君との、流星のような恋を。
こは。/著

総文字数/533

ノンフィクション・実話2ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop