幸せのつかみ方

それからは、就職した会社の話や、先輩や同期たちの話をし、裕太の話をすることはなかった。
直幸は仕事が楽しいと言った。
その言葉に安堵し、頼もしく思った。

ああ、もう大人になったんだな。
ちゃんと自分の力で生きていけるんだなと心から嬉しくなる。




しかし、帰り際。
裕太との復縁、もしくは彼氏を作るようにと言われた。


私はもう恋とか愛とか、そういうのはもうこりごりなんだけれどなあ。

そんな私を直幸は心から心配しているようだった。








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