太陽の王子様と月の御令嬢〜禁断の恋は焦ったい?〜
この匂いや雰囲気と外見の特徴。
先程ミストとリンナと共に居た王太子のブラッドではないだろうか。

(……城に運ぶ大切な荷物)

恐らくミストが運んで欲しいものがブラッドを指してしているのだとしたら……。
プルプルと震えるように伸ばされる腕を掴む。


「ミストか……?すまない、馬車まで……頼む」


ブラッドの手のひらを掴むとフラフラと頭が左右に揺れている。
彼が立ち上がるのを手伝った。


「はぁ……今日は思ったよりも、日が落ちるのが早いな」

「…………」

「悪いが、もうダメそうだ。体が……!」

「分かりました」


返事をしてからブラッドに背を向ける。
そして体を預けやすいように、しゃがんだ時だった。
いつまで経っても重さが来ない事が気になり振り向いてブラッドの方を確認する。


「ーーーなっ……な!?」


驚き目を見開きながら、なーなー言っているブラッド。
指示通りに待機しながらも首を傾げていた。

太陽のようなブラッドの髪と瞳をじっと見つめていた。

(これが、太陽の色……)
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