太陽の王子様と月の御令嬢〜禁断の恋は焦ったい?〜
フルムーン家に三人の子供が生まれれば、同じタイミングでスター家にも三人の子供が産まれた。

ある程度成長すると己の役割を説明されると共に"フルムーン家の為に"と教え込まれるのだが、不思議とその事に反発する気持ちは微塵も生まれない。

仕事を始めるのと同時に御側付きを決めるのだが、ティアラはマジェストを指名した。
周囲も驚いたが、一番驚いていたのは自分が選ばれるとは全く思っていなかった自分自身だった。

頭の回転が早いリンナ、立ち回りが上手いカイナ。
二人に比べると余りやる気のないマジェストをティアラは迷いなく選んだ。

それからリンナはミストに、カイナはセスの御側付きとして動いている。


「ミストとリンナもそうなのか?同じには見えないが」

「フルムーン家の当主になるティアラと、そのティアラに選ばれたマジェストはまた特別なんだよ」

「まるで恋人のようだった……!」

「うーん、恋とか愛とかじゃないんだけどな」

「そうよ、全く違うわ。この感覚はフルムーン家とスター家の血を持つ者じゃないと理解出来ないかもしれないわね」

「説明が難しいけれど、互いになくてはならない存在なんだ」

「確かにわたくしたちの関係は誤解されることも多いわね」
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