太陽の王子様と月の御令嬢〜禁断の恋は焦ったい?〜


「……ティアラ、起きてくれ」


祈るような気持ちでティアラの手を握る。

そしてティアラはーーー。


「んぅ……?」

「ーー!?」

「ふぁー……よく寝た」

「は……!?!?」


普通に起き上がったティアラの周囲に置かれた花がポロポロとベッドの上から落ちる。

その後に拍手と歓声が聞こえる。
そしてティアラの言葉と周囲の状況にポカンとしていた。
隣には笑い転げているカイナとセス。
マジェストとミストも笑うのを必死に耐えている。

リンナはうっとりしつつ、ブラッドに親指を立ててグッドサイン。
ラーナも満足げに頷いている。


「これが本物の王子様のキスなのねぇ……痺れるわ」

「なっ……!?ど、どういう事だ」

「シシナード様曰く、殿下とティアラ様の関係が一向に進む気配がなく焦ったいそうです」

「…………は」

「後、ティアラが他の男に目移りする前にゲットしろ!だそうです」


ラーナがブラッドの肩に手を置いて答えた。


「シ、シシナード様……?」

「グッジョブ」


シシナードの瞳が爛々と輝いている。

訳が分からないといった様子で欠伸をしながらも、何故自分の部屋に皆がいるのか……そしてブラッドの姿を見て首を傾げる。

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