屋上で廿樂くんと、ヒミツのこと。

ギィ…と扉を開けると、昨日より爽やかな風に包まれる。



「はぁ〜…ちょっとだけ気持ちいかも」



息苦しかった廊下を抜けて外に出てから、大きく息を吸って背伸びをした。



「あんまり晴れてないけど、ちょーどいいでしょ?」



「うん!廿楽くんナイス…!」



晴天ではなく、どんより曇り空。



でも、今はそれくらいが逆に涼しくていいや。



いつもの定位置に座り手を合わせる。



「いただきます」



お弁当をパカッと開けて、卵焼きを1口パクリ。



ん〜美味しい…!



やっぱり卵焼きは甘いほうが好きだなぁ…。
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