屋上で廿樂くんと、ヒミツのこと。

「それは嬉しいけど……」



廿楽くんの言葉に一喜一憂する私が、バカみたいじゃない?



廿楽くんにとってはなんてことない会話なのかもしれない。



でも、私にとっては廿楽くんの言動にいちいち振り回されてる。



勝手にぬか喜びして、勝手に傷ついて…。



もちろん勘違いする私も私。



でも…廿楽くんのことになると、思考とか全部吹っ飛んじゃうんだよ。



IQ3になっちゃうの。



ましてやプロポーズの言葉なんて軽々しく言うものじゃないってこと、ちゃんとわかってる?



…そんなこと思ってたって仕方がないんだけど。



「…心優?」



さっきまでの気分は一気に急降下。
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