屋上で廿樂くんと、ヒミツのこと。

ちょっと恥ずかしいけど、今はそんなこと言ってられない。



「っ、ちょっと心優ちゃ…」



明楽先輩が何か言いたそうなのも無視。



……え、めちゃくちゃ熱いよ?



高熱だよコレ。



「先輩、すごい熱いですよ。熱あるんじゃないですか?体温計あります?」



「………」



黙り込む明楽先輩は、真っ赤な顔したまま私を見つめる。



まさか、もう熱でボーっとしてるんじゃ…。



「明楽先輩、聞いてるんですか…って、きゃっ!?」



もう一度聞こうと思って近づいたら、世界が反転して。



「…心優ちゃん、警戒心なさすぎ」



「へっ……」



赤かった先輩はもういない。



何かをこらえているような、苦しそうな顔の明楽先輩が真上にいた。
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