屋上で廿樂くんと、ヒミツのこと。

「私は待って写真を撮るので“2人で”乗って欲しいんです」



“2人で”っていうのかなり重要だよ。



「…それ、なんの需要があるの?」



「ありまくりだと思う」



廿楽くんの疑問に真顔で答えた。



そう、本当の目的は白馬に乗った廿楽くんを見ること…もとい、写真を撮ること。



でも、私が一緒に乗ったら写真が撮れない。



それはあまりにも本末転倒だ。



ならば、これはどうだろう。



男性1人で乗るメリーゴーランドなんて、断られてしまうに決まってる。



でも、もしかしたら明楽先輩とならOKって言ってくれるかも…?



そんな私が得するだけの、私利私欲にまみれたお願い。



……って、さすがにダメか。



こんなの私しかいいことないもんね。



「やっぱりやめ…」



「いーよ。心優のためならなんだってしてあげるって言ったじゃん」



「っ…ほ、ほんと?」
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