ハイスペ・栄枝社長は妻を囲いたい
姉様は僕のモノ♡
後日━━━━━━

シャッと、試着室のカーテンが開く。
「どう…かな……?/////」

ウェディングドレス姿の妃波。

その姿を見て、聖守は顔を赤くし固まった。
「……/////」

「聖守?
なんか、言って?」

「綺麗…/////」

「フフ…ほんと?嬉しい!」

「綺麗過ぎて、どうしていいかわかんない……」

「これでいいかな?
それとも━━━━━━━━」
「これがいい!!
このまま、撮りましょ?」

目を輝かせて言った聖守に、妃波も微笑んだ。


二人でポーズをとり、何枚も写真を撮る━━━━━━

「聖守」
「はい」

「抱っこして?
ほら!たて抱っこして撮るポーズ。
それ、撮りたいな!」

「フフ…はい!
いきますよ!」
聖守が軽々と、抱えあげた。

「なんか、新鮮だね!
聖守を見下ろすなんて(笑)」

「ですね(笑)
姉様を見上げるなんて、変な感じです!
…………でもなんか…////」
「ん?」

「姉様、このままキスしてください!」

「え?」

「姉様、して?」
見上げて、甘えるように言ってくる聖守に、妃波は胸がトクンと鳴る。

「それ、ズルいよ…/////」
妃波がゆっくり顔を近づけ、二人の口唇が重なった。

チュッとリップ音がして、そのまま額をくっつける。
「恥ずかし…/////」

「僕は嬉しいです!
…………姉様は、僕のモノ!って感じで!」


「━━━━━写真、楽しみだね!」
「はい!」
家路につきながら話す、二人。

「……………聖守」
「はい」

「私も、聖守の為に生きていきたいな!」
ピタッと立ち止まり、聖守を見上げた。

「え?姉様?」

「私、ずっと聖守に申し訳ないって思ってたの。
パパとママのせいで、聖守が“私に”縛られてるって。
私がいなかったら、聖守は普通に恋をして、お付き合いして、時々喧嘩とかして、もしかしたらお別れして、また新しい恋をして、お付き合いして、結婚して………って、そうゆうのできたのにって。
高校生の時、音信不通になったでしょ?
あの時、このままもう…聖守には会えなくなるんだろうなって覚悟してた。
……………でも、聖守が私のところに来てくれた!
本当に嬉しかったの!!
私はパパとママの意向に関係なく、聖守が大好きだから!」

微笑んでる、妃波がいた━━━━━━

聖守は目が潤み、妃波がかすれていた。
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