友達婚~5年もあいつに片想い~
「大樹の部屋ねぇ。」

ここ数日、お世話になっている彼の部屋。

一人暮らしにはもったいないくらいに、広い部屋だ。

「うん、ノッた!」

「おし!決まり!」

私達はハイタッチをすると、また笑顔になった。

「引っ越し、明日に間に合うかな。」

「急がなくてもいいよ。来週は?来週引っ越して来なよ。」

「うん。」

こんなにスイスイと事が運ぶなんて、思ってもみなかった。

それも大樹とだからなのかな。


「1週間は、別居状態だね。奥さん。」

奥さんと言う響きが、くすぐったい。

「何も大樹の部屋から、会社に通えばいいじゃない。」

「おっ、そうか。さすがに新婚で別居はないよな。」

大樹の家は、放任主義だと言っていたけれど、温かい家庭だったのかもしれない。
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