友達婚~5年もあいつに片想い~
そして1週間後、私は大樹の部屋に、引っ越してきた。

「あっ、この荷物はあっちに。あと、ベッドは寝室へ。」

「はい。」

さらっと言ったけれど、寝室に運ばれていくベッドを見て、恥ずかしさが込み上げてきた。

今日から一緒に寝るんだ。

正確に言えば、ベッドは別々だから、同じ部屋に寝るなんだけど。

「改めて、今日から宜しくね。奥さん。」

振り返ると大樹が立っていた。

「うん。」

「なんだよ。元気ないな。」

「いや、なんだかね……ほら、ベッドが二つ並ぶと……気恥ずかしいって言うか。」

すると引っ越し屋さんが、ニヤニヤしている。

「もしかして、新婚さんですか?」

「は、はい!」

「珍しいですね。新婚さんでベッド別だなんて。」

「そうなんですか?」

大樹から離れるように、私は寝室の中に入った。

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