友達婚~5年もあいつに片想い~
「そうね。まだ数回しかしていないと、気恥ずかしいわね。」

私の悩みに何でも答えてくれるあずは、恋愛経験も豊富そう。

「あずは今、彼氏いるの?」

「いないよ。」

サラッと答えるあずは、いないと言っても、一時の事なんだろうか。

「珍しいね。あずが彼氏いないなんて。」

あずの化粧を直す手が止まる。

「そう?」

「だってあずは、モテるイメージだもん。彼氏と別れた途端、男性陣が放っておかないかも。」

その時、一瞬だけ悲しそうな顔をしたあずを、見逃さなかった。

「もしかして、失恋したとか?」

「……そんなものかしらね。」

改めて唇を塗り直すあずは、いつものあずだった。

「どんな人だったの?」

「どんなって?」

「同じ会社の人とかさ、同じビルに入っている、別会社の人とか。」
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