友達婚~5年もあいつに片想い~
「そんな!」

「いいじゃない!結婚してるんだから。それ以上言うと、ホント怒るわよ!」

ニコッと笑ったあずに、私は完敗だ。

「あず、これからも私達、親友だからね。」

「おう!」

私達は、がっちり手を組んだ。


そして早速、その日の夜。

大樹にあずとの話をした。

「やっぱりさ。親友っていいものだよね。」

「そうだな。」

「大樹は親友いるの?」

「いるよ。」

大樹は私をぎゅっと抱きしめた。

「梨衣が俺の親友だよ。」

「ええっ?」

大樹は私の身体を揺らし始めた。

「夫婦ってさ。何でもこうやって話すうちに、親友になっていくと思うんだよね。まあ、俺の場合は、夫婦になる前から、おまえの事親友だって思ってたけど。」

「そう。」

そう言われても、なぜか納得してしまう、私がいた。
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