友達婚~5年もあいつに片想い~
「えっ?」

そこでお風呂場の扉は、閉められた。

一緒にお風呂に入る!?

この前だって、恥ずかしかったのに、今度は私が入りに行く!?

どうしよう。

私は脱衣所で、悶々としていた。

ええい!!

こうなったら、どうにでもなってしまえ!

私は、一気に服を脱ぎ、バスタオル一枚で、お風呂の扉を開けた。

「来たんだ。」

「う、うん。」

大樹が入っている湯船に、堂々と入った。

一方の大樹は、じーっとこっちを見ている。

「あの、大樹。私……」

「おいで、梨衣。」

大樹は私を抱き寄せた。

「ごめん。大樹を傷つけて。」

「いいよ。なんだかんだ言って、俺の嫉妬だし。」

「嫉妬!?大樹が嫉妬するの?」

「俺だってするよ。って言うか、その元カレと一緒に風呂入った事ある?」

「ない。」

「よし!俺が勝った。」

それを聞いて、思わず吹いてしまった。
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