爪先からムスク、指先からフィトンチッド
芳香はため息をつきながら、露樹の機嫌を取るべく彼の好きな薄めたメープルシロップをひとさじ舐めさせ、また離乳食を口に放り込む。
「ぶぶっ、むうっ、まんまっ」
なんとか食べてくれるようだ。ため息をつく芳香の側で薫樹は彼女の香りを嗅ぐ。
母になった芳香は麝香に乳香とバニラが混じった香りを放つ。
薫樹は彼女の香りに満足し、次なる香りの目標を立てる。息子の露樹は乳とシロップの甘ったるい香りをさせ、抱き上げる芳香の香りと混じりあい更なる安心する香りへと変化する。
「素晴らしいな」
薫樹は最後に『愛』と名付けた名香を生み出した。
優しい陽だまりの中で永遠の安心感を得られるようなこの香りは、やがて世界中を満たす。
そして、抱き合う薫樹と芳香は永遠に香りを創造し続ける。
終わり
「ぶぶっ、むうっ、まんまっ」
なんとか食べてくれるようだ。ため息をつく芳香の側で薫樹は彼女の香りを嗅ぐ。
母になった芳香は麝香に乳香とバニラが混じった香りを放つ。
薫樹は彼女の香りに満足し、次なる香りの目標を立てる。息子の露樹は乳とシロップの甘ったるい香りをさせ、抱き上げる芳香の香りと混じりあい更なる安心する香りへと変化する。
「素晴らしいな」
薫樹は最後に『愛』と名付けた名香を生み出した。
優しい陽だまりの中で永遠の安心感を得られるようなこの香りは、やがて世界中を満たす。
そして、抱き合う薫樹と芳香は永遠に香りを創造し続ける。
終わり


